導入事例

ソーシャルリスニングからの声を集めることで、顧客の評価・企業の評価を、正しく社内に伝えることができるのです。

伊藤ハム米久ホールディングス株式会社様

利用したサービス :

「ラ・ピッツア」や「チキンナゲット」といった調理品の製造・販売を行っている会社です。 近年はFacebook の「ハム係長」のキャラクターがソーシャルメディア内外でも話題になっています。 今回は「ハム係長」を利用したネットとネット、ネットとリアルのコラボも盛んな伊藤ハム様にお話を伺いました。

01「リスクモニタリングは重要」と思っていたのですが、、、、

最初はリスクモニタリングツールの利用を検討したのですが、社内ではツール利用のコストが認められなかったんですね。それで、まずは手作業でリスクモニタリングを行っていました。しかし、それは「情報をザルで拾うようなもの」でした。作業の手間はもちろんのこと、抽出に漏れもあります。

ある出来事をきっかけに、今年(2013 年)の春先よりリスクモニタリングツール「e-mining」の利用を開始しました。

「e-mining」利用のメリットは大きく二つあります。
まずは、「効率がよいこと」です。今までの手作業でやっていたことは、実は、人的リソースのコストになっていました。そのため、ツイートの件数が多い時に「何が起こったか」のアラートメールが届くオプションも追加しました。このオプションで、アラートが来ない間は別の作業ができるということになります。つまり、「アラートが来ない時は、何も問題がない」ということになり、リスクモニタリングの作業も不要になるのです。

次のメリットは「間違いがないこと」です。
これまでは、自分たちの感覚で、Web サイトや掲示板・ブログよりリスクとなるワードを探していました。「e-mining」を使い始めてから、今まで気が付かなかったサイトや掲示板への書き込みがあることを知りました。たとえば、就活サイトに書かれているものなどは、手作業では検知することはできなかったと思います。

また、社員やグループ会社、協力会社さん、出入り業者さんの書き込みを発見し、それが仕事上の不平不満であった場合は、すぐに担当部署に調査を依頼し、「火種が大きくならないうちに」解決する方向で調整します。

02ハム係長を始めたきっかけは?

ハム係長は2011 年4 月から始めました。2010 年にはいってから、SNS での情報発信をしないといけないと思い、勉強しながら始めました。最初に着手したのが、GREE だったので、キャラクターが必須でした。 そして生まれたのが、ハム係長でした。

ハム係長は「ハムやさんを身近なものにしたい」という思いから始めました。主婦はスーパーでハムを選ぶときにブランドや企業をあまり意識しないで買うことの多い食材と言われています。ハムやベーコンといった商品は、その日の特売品を選ぶことが決して少なくありません。

そんな時に5 円、10 円高くても、伊藤ハムを選んでもらいたいという想いがありました。
ハム係長をSNS で展開するようになってから、お客様が売り場で伊藤ハムの商品を探してくれるようになりました。キャラクターがほのぼのしていて、がつがつしていないのが良かったようで、社員が取引先やお得意様から、よく声をかけてもらうようになったようです。外の人から声をかけてもらうことで、会話のネタにもなり、トップから末端営業までがよろこんでいます。さらに、メディアに取り上げられるなど、社内に外からの刺激が入ることにも貢献しています。

03ソーシャルリスニングで「顧客からの評価」を社内に正しく伝える

現在、ソーシャルメディアではFacebook を中心に情報発信しています。実は、社内では最初は「それって売りにつながるの?」と思われていました。

しかし、ソーシャルリスニングからの声を集めることで、顧客の評価・企業の評価を、正しく社内に伝えることができるようになりました。

ソーシャルメディアを使うことで、お客様の行動を促したり、お客様の声をまとめることが可能です。

ハム係長のおかげで、お客様が売り場で伊藤ハムを探してくれるようになったり、公園で「公」の字を見て、「ハム係長」を思い出すというお客様の声もあり、ブランディングに貢献していると感じています。

04これまでにヒヤッとしたことは?

Twitter で発見する事が多いですね。
製品事故が万が一起きてしまった時に、ネットでどのように受けとられているかをみることは重要なことだと思います。また、伊藤ハムのユーザーは主婦が多いので、製品についてのご指摘のようなものがTwitter に流れることはあまりないですね。女性は比較的悪いことを書かないのではないかと思っています。

お客様相談室へのお問合せも苦情というよりは、確認したいことを質問されることがほとんどです。

05最後に「e-mining」の感想をお願いします!

「あぁ、すごいな、ここまでちゃんとできるんだ」と部内メンバーも感心していました。「これだったら、毎月のコストが回収できる」とも思っています。上司も「この機能でこの値段だったら安い!」と言っていました。 今後はポジティブな情報を積極的に調べたり、社内共有を拡大するなど、さらに使っていきたいですね。